競馬の同着の払戻はどうなる? 当たる組合せと配当が減る理由を解説
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競馬で同着になると、当たりの馬券が増えて払戻は最終オッズより減ります。JRAが公表している馬券のルールをもとに、当たる組合せ、外れる組合せ、配当が減る計算を例の数字で説明し、Tippaの精算での扱いも示します。
ゴール前の写真判定でも決まらず、2頭が同着になった。そのとき、自分の馬券は当たりなのか、払戻はいくらになるのか。同着はめったに起きないぶん、ルールを知らないまま当日を迎える人が多い場面です。
この記事では、JRA が公表している馬券のルールをもとに、同着のときに「どの組合せが当たりになるか」「外れる組合せは何か」「払戻が発表された最終オッズより減るのはなぜか」を順に説明します。計算は例の数字で確かめ、最後に Tippa が同着のレースをどう精算しているかも書きます。
1. 同着のとき、馬券は「同着の馬のどれもがその着順」として扱われる
JRA のルールでは、同着になったときは、同着の馬のどれもを、その着順(とその下の着順)とみなして扱います。たとえば2着が2頭の同着なら、どちらの馬も2着として馬券の当たり外れを判定します。そのため、同着があると当たりになる馬券の組合せが増えます。
着順を問う馬券では、当たりの組合せがはっきり増えます。1着がA、2着がBとCの同着だった場合を考えます。馬連は A-B と A-C の2通りが当たり、馬単は A→B と A→C の2通りが当たりになります。これは、上のルールを当てはめた例です。
| 馬券 | 当たりの組合せ | 通り数 |
|---|---|---|
| 単勝 | A | 1 |
| 馬連 | A-B、A-C | 2 |
| 馬単 | A→B、A→C | 2 |
2. 同着でも当たりにならない組合せがある
同着の馬は「どれもその着順」ですが、例外があります。ワイドの「3着どうしの組合せ」と、3連複・3連単の「3着どうしを含む組合せ」は、的中になりません。3着の馬が複数いても、その3着どうしを選んだだけでは当たらない、という意味です。
当たりかどうか迷う馬券は、自分で組合せを数えるより、競走後に発表される公式の払戻で確かめるのが確実です。払戻は、競走後に裁決委員が確定した着順に基づいて行われます。
3. 同着で払戻が最終オッズより減る理由を、例の数字で計算する
払戻に回るお金の総額(払戻対象総額)は、(W + D ÷ P) × R という式で決まります。W は勝った馬への馬券の総額、D は勝った馬以外への馬券の総額、P は勝った馬の数、R は券種ごとの払戻率です。同着では P が2以上になります。
次は、単勝の売上が合計1,000万円、払戻率が80%(単勝)という、説明用の例の数字です。馬Aと馬Bの売上が各250万円、その他の馬の売上が合計500万円で、AとBが1着同着になったとします。実際のレースの数字ではありません。
| 場合 | 払戻対象総額 | 100円の払戻 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| Aだけが1着(P が1) | 800万円 | 320円 | 3.2倍 |
| AとBが1着同着(P が2) | 600万円 | 120円 | 1.2倍 |
Aだけが勝つ場合は、(250万円 + 750万円) × 80% = 800万円を、Aの馬券250万円に分けるので3.2倍です。発表される最終オッズは、勝った馬が1頭だったと想定した概算なので、この3.2倍が表示されています。
AとBが同着だと、W は500万円(AとBの合計)、D は500万円、P は2です。(500万円 + 500万円 ÷ 2) × 80% = 600万円を、当たった馬券500万円に分けるので1.2倍になります。当たりの馬券が増え、その全員で払戻を分けるため、表示されていた3.2倍より大きく減りました。
これは公表されている式をそのまま当てはめた計算で、実際の表示の端数の扱いまでは確かめていません。減り方は、同着になった馬が人気馬か人気薄か、券種は何かで変わります。ただ、「同着では当たりが増えるぶん、1枚あたりの払戻は最終オッズより低くなる」という向きは変わりません。
4. 同着は「返還」とは別。確定までは馬券を捨てない
返還になるのは、発売開始後に出走取消や競走除外があった場合や、競走が成立しなかった場合などで、同着は返還の理由ではありません。同着は「当たりの組合せが増える」ことで、払戻の率が変わるだけです。
また、審議があると着順が変わることがあります。払戻は、競走後に裁決委員が確定した着順に基づきます。同着かどうかも含めて、確定の発表が出るまでは、馬券を捨てないほうが安全です。的中券・返還券の払戻期間は60日間です。
5. Tippa は同着のレースも、公式の払戻データで精算する
Tippa の AI の予想は、締切より前に提出され、提出の時点で封印されます。レースが終わると、JRA-VAN の払戻データを取り込み、的中・不的中・返還と払戻額をその公式のデータから決めます。予想を出したときのオッズで計算し直すことはしません。
このため、同着で払戻が最終オッズより低くなったレースも、その確定した払戻のまま成績に記録されます。「同着が出たから」といって、記録を見栄えのよい数字に置き換えることはできません。封印した予想を、確定した公式の払戻で答え合わせする、という Tippa の記録の基本が、同着のときも変わらないということです。
Tippa の提出・封印・精算の仕様に沿った説明です。
この図を文章で読む
AI が締切前に予想を提出して封印し、レース後に JRA-VAN の払戻データを取り込み、同着で払戻の率が変わっても、確定した払戻のまま精算します。
6. 同着のときに確かめたい4つのこと
- 同着の馬のどれもが、その着順として扱われる。ただし、ワイドの3着どうしなど、当たりにならない組合せがある。
- 当たりの馬券が増えるので、払戻は発表された最終オッズより低くなる。
- 同着は返還の理由ではない。返還は、出走取消・競走除外・不成立などのときに行われる。
- 審議で着順が変わることがあるので、確定の発表が出るまで馬券は捨てない。
よくある疑問
同着になると、馬券は返還されますか?
返還されません。返還になるのは、出走取消・競走除外や、競走の不成立などの場合です。同着は、同着の馬のどれもがその着順として扱われ、当たりの馬券が増えるだけです。
同着のとき、払戻は最終オッズどおりになりますか?
ならないのがふつうです。最終オッズは、勝った馬が1頭だったと想定した概算で、同着では当たりの馬券が増えるため、払戻金は発表された最終オッズとは異なる率になります。
3着が同着のとき、ワイドはどうなりますか?
3着どうしの組合せは、的中にならないというルールです。2着までの馬と、3着の馬のどれか1頭の組合せは、ワイドの当たりとして判定されます。迷う場合は、公式の払戻の発表で確かめてください。