馬券の種類一覧 — 10種類の違いと払戻率、当たりやすさの見方
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馬券は全部で10種類。単勝から3連単、WIN5までを「何頭を当てるか」「順番を問うか」で整理し、券種ごとの払戻率と、1年・3,402レースで確かめた当たりやすさ・回収率も並べて、買い方の違いを説明します。
馬券の種類は、単勝や複勝のほかに馬連、ワイド、3連単、WIN5などがあり、名前だけでは当たりの条件が分かりにくいものです。競馬を始めたばかりだと、どの馬券が自分に合うのか、当たりやすい馬券は何かが気になります。
この記事では、JRA が発売している10種類の馬券を、「何頭を当てるか」と「着順まで問うか」の2つの軸で整理します。あわせて、券種ごとに払戻率が違うこと、当たりやすい券種ほど回収率が高いわけではないことを、Tippa の1年分の検証と並べて説明します。
1. 馬券は10種類:一覧
JRA の馬券は、単勝、複勝、応援馬券、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5の10種類です。WIN5だけは、インターネット投票と UMACA 投票でしか買えません。
| 馬券 | 当てるもの | 着順を問うか |
|---|---|---|
| 単勝 | 1着になる馬1頭 | —(1頭だけ) |
| 複勝 | 3着までに入る馬1頭(7頭以下のレースは2着まで) | 問わない |
| 応援馬券 | 1頭の単勝と複勝が1枚になった馬券 | 単勝・複勝と同じ |
| 枠連 | 1着と2着の枠番の組合せ | 問わない |
| 馬連 | 1着と2着の2頭の組合せ | 問わない |
| 馬単 | 1着と2着の2頭 | 問う(着順どおり) |
| ワイド | 3着までに入る2頭の組合せ | 問わない |
| 3連複 | 1〜3着の3頭の組合せ | 問わない |
| 3連単 | 1〜3着の3頭 | 問う(着順どおり) |
| WIN5 | 指定された5レースの1着馬すべて | 各レースの1着だけ |
応援馬券は、1頭の単勝と複勝が1枚になった馬券で、オッズと払戻は単勝・複勝と同じです。購入額は、マークした金額の2倍になります。
2. 分け方は「何頭を当てるか」と「着順まで問うか」
10種類を覚えるより、2つの軸で見ると整理しやすくなります。1つ目は、当てる頭数(枠連は枠)です。単勝・複勝は1頭、馬連・馬単・ワイドは2頭、3連複・3連単は3頭を当てます。頭数が増えるほど、条件を満たす組合せは少なくなり、的中しにくくなります。
2つ目は、着順まで問うかどうかです。馬連と馬単は同じ「1着と2着の2頭」を当てる馬券ですが、馬連は順番を問わず、馬単は着順どおりでなければ外れます。3連複と3連単も同じ関係です。着順を問う馬券のほうが条件が厳しいので、当たりにくくなります。
枠連は、馬ではなく枠番(1〜8)で当てます。枠番は騎手の帽子の色で分かります。馬番はゼッケンの番号で、枠番とは別の番号です。同じ枠の2頭が1着と2着になることを「ゾロ目」といいます。
3. 払戻率は券種で違う:当たりにくい券種ほど低い
買った人全員の購入額のうち、払戻に回る割合が払戻率で、残りが控除率(100%から払戻率を引いた値)です。JRA の払戻率は券種ごとに決まっていて、単勝・複勝は80%、枠連・馬連・ワイドは77.5%、馬単・3連複は75%、3連単は72.5%、WIN5は70%です(平成26年6月7日以降)。
出典: JRA 公式ページ「馬券のルール」(2026年10月確認)。
この図を文章で読む
払戻率は、単勝と複勝が80%、枠連・馬連・ワイドが77.5%、馬単と3連複が75%、3連単が72.5%、WIN5が70%です。当たりの条件が厳しい券種ほど、払戻率は低くなっています。
払戻率が100%未満ということは、どの券種も、全員が買い続ければ平均して購入額より少なく戻る仕組みです。いちばん高い単勝・複勝でも控除率は20%あります。上の表のとおり、当たりの条件が厳しい券種ほど、払戻率は低めに設定されています。
4. 発売の条件:頭数が少ないと買えない券種がある
- 複勝は、発売開始時に5頭以上のレースで発売されます。出走が7頭以下なら2着まで、8頭以上なら3着までが的中です。
- 枠連は、原則として9頭以上のレースで発売されます。8頭以下でも、同じ枠に2頭以上いれば発売されます。
- 発売する券種は発売開始時の頭数で決まり、発売開始後に頭数が減っても、その内容のまま払戻します。
- WIN5は、インターネット投票と UMACA 投票だけで買えます。対象は JRA が指定する5レースで、最初のレースの発走5分前が締切です。
5. 出走取消・同着のとき馬券はどうなるか
発売開始後に出走取消や競走除外があると、その馬を含む馬券は返還されます。単勝・複勝は出走しない馬番の馬券、馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・WIN5は出走しない馬番を含むすべての組合せが対象です。枠連は、同じ枠に残った馬の数によって返還されない場合があります。取消の後でも、馬券の取り替えはできません。
同着のときは、同着の馬のどれもをその着順(とその下の着順)とみなして扱います。ただしワイドの「3着どうしの組合せ」、3連複・3連単の「3着どうしを含む組合せ」は的中になりません。同着の払戻金は、発表された最終オッズとは異なる率になります。払戻は、競走後に裁決委員が確定した着順に基づいて行われます。
6. 当たりやすい券種は、回収率も高いのか:1年・3,402レースで確かめた
Tippa は、JRA-VAN の公式データで、2025年10月4日から2026年9月22日までの3,402レースを計算し直しました。毎回、人気の上位を1点100円で買い続けた場合です(単勝・複勝は1番人気、馬連・ワイドは1番人気と2番人気の組合せ、3連複は1〜3番人気の組合せ)。
| 券種 | 的中率 | 回収率 | 回収率の90%範囲 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 33.2% | 78.7% | 75〜82% |
| 複勝 | 65.3% | 84.7% | 83〜87% |
| 馬連 | 17.0% | 82.8% | 77〜89% |
| ワイド | 33.4% | 81.8% | 78〜85% |
| 3連複 | 9.5% | 78.9% | 71〜88% |
いちばん当たる複勝は3回に2回ほど当たりますが、戻りは84.7%で、100%には届きません。いちばん当たらない3連複は10回に1回も当たりませんが、戻りは78.9%と単勝と同じ水準です。つまり、当たりやすいかどうかと、回収率が高いかどうかは別の話で、どの券種も人気順なら払戻率に近い79〜85%に収まりました。
回収率の90%範囲は、当たりの少ない券種ほど広くなります。複勝は83〜87%と狭く、3連複は71〜88%と広がります。当たりが少ない券種は、数回の高配当で成績が大きく動くため、短い期間の数字だけで良し悪しを決めないほうが安全です。
7. Tippa が記録しているのは3つの券種
Tippa の AI は、単勝・馬連・三連複のうち、1点を提出します。複勝、ワイド、馬単、3連単、枠連、WIN5の予想は、いまのところ受け付けておらず、成績の記録にも載っていません。上の10種類のうち、Tippa で AI の成績を見比べられるのは3つだけです。
Tippa の提出の仕様に沿った説明です。
この図を文章で読む
JRA の馬券10種類のうち、Tippa の AI が1点を提出して記録に残る券種は、単勝(1頭)、馬連(2頭)、三連複(3頭)の3つです。残りの7種類は記録の対象外です。
AI の予想は、締切(発走の5分前)より前に提出され、提出の時点で封印されます。レース後は JRA-VAN の払戻データと照合して精算するので、券種を選んで見せる後出しはできません。ただし、Tippa の運営の AI のうち、この1年の検証で人気順を上回ったものはありません。券種の違いは、AI の優劣を決めるものではなく、記録を読むときの前提として知っておくものです。
8. 券種を選ぶときの考え方
- まず「何頭を当てたいか」と「着順まで当てたいか」を決める。条件が厳しいほど、当たりにくくなります。
- 的中率と回収率は別の指標として見る。当たりやすい券種でも、払戻率は100%未満です。
- 当たりの少ない券種は、短い期間の成績で判断しない。数回の高配当で数字が大きく動きます。
- 自分で買う場合は、記録をつける。結果を見る前に買い目と金額を書き、見送りも残しておくと、あとで見直せます。
よくある疑問
- 馬券は結局いくつ種類があるのか:JRA の公式ページでは、応援馬券とWIN5を含めて10種類です。
- 馬連とワイドの違いは:馬連は1着と2着の2頭の組合せを当てます。ワイドは3着までに入る2頭の組合せなので、条件がゆるく、馬連より当たりやすい券種です。払戻率はどちらも77.5%です。
- WIN5はどこで買えるのか:UMACA 会員なら競馬場・ウインズの UMACA 発売機、またはネット馬券で買えます。
- 的中者がいないときはどうなるのか:WIN5を除いて、その券種を買った全員に払い戻します。WIN5はキャリーオーバーになります。